SOPP2013

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世界のどこかに、生命を讃える言葉のみが聞こえてくる場所があったら。ありのままの自分たちが讃えられ、その自分が世界中の存在を讃えたくなる場所があったら。
そのような場が、世界に着々と創り出されている。

2013年5月19日(日)、富士聖地において「Symphony of Peace Prayers〜世界平和交響曲 宗教・宗派を超えて共に世界の平和を祈る(SOPP)」が開催された。
これはさまざまな宗教を信仰する人、祈りの力を信じる人が一堂に会し、“平和に向けた意識変革”のために働きかける行事である。具体的に何をするかというと、心を込めて、各宗教・宗派の祈りや世界各国の平和の祈りを行なうのである。
法衣や衣装をまとった宗教家が自らの宗教・宗派の平和の祈りを捧げ、野外会場の参加者全員が声を合わせて祈る。それらはごく自然に行なわれるため、別段不思議と思われないかもしれない。だが、いろいろな宗教の人々が、異宗教の平和の祈りを一緒になって祈り上げ、拍手を送り合う
—そのような光景を実際に見たことのある人は、少ないのではないだろうか?
さらに、未だ混沌としている世界にあって、問題点にフォーカスする代わりに平和な未来のビジョンのみを見つめ、すべての国を一国一国平等に祈り上げてゆく。この「世界各国の平和の祈り」も「各宗教・宗派の祈り」とともにメインプログラムの一つとなっている。
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祈りは物質的・精神的支援やボランティアのように、目に見えるものではない。しかし、その目に見えない世界への働きかけも世界平和の大きな力となることを、この地では感じることが出来る。お互いの宗教の中の光を讃え、世界中のすべての国を讃え、さらには世界中の人の存在を讃え、それぞれの平和を祈り合う。そのような空間が世界の片隅に創り出され、そこに光が灯っている、ということに感動を覚えるのである。そしてそれは特別な人物によって創られたものではなく、参加者の意識が創り上げた場であるということにも。
こうした試みは、神仏習合の歴史を持つ日本では、比較的実行しやすいものかもしれないが、この行事は今や世界各地で—特定の宗教信仰者が大半を占めると言われる国であっても—着々と広がっている。なぜそのようなことが実際に起こり始めたのだろうか。それは、相互に祈り合う体験を実際にしてみて「これは平和の鍵となる」と手応えを感じた海外の方が、それを自国の人々にも感じてもらいたいと、自ら祈りの行事を主催するという形で、草の根運動として広がっていった。そして、今年も実に53ヵ国の106ヵ所で、5月19日に合わせて祈りのシンフォニーが奏でられた。
また、富士聖地での行事の模様は、Ustream にてライブ中継されたので、実際に富士聖地の映像を見ながら参加された方も多数に上った。
さらに、去る2月14日、国連総会議場で“United for a Culture of Peace Through Interfaith Harmony(宗教間の調和を通じた平和の文化のための結束)”という行事が開催され、プログラム第2部“Symphony of Peace Prayers”で11の宗教・宗派による美しい平和の祈りが会場に響き渡ったのであるが、その行事に参加した方々も、富士聖地のSOPPにあわせて現地で多数祈られた。


祈りのシンフォニー

午前10時。澄んだ青空を背景に、富士山も見事な姿を現わす野外会場。世界各国194本の国旗が翻る会場には、約6000名の参加者が草原に座っている。
この行事は参加者一体型であり、ステージに立つ人物だけでなく、会場に座る一人一人も祈りの主体となる。薫風のそよぐ中、野外会場に開会を告げる音楽が鳴りひびき、セレモニーが幕を開けた。
始めに白光真宏会理事長の開会挨拶があり、続いて西園寺昌美会長がスピーチを行なった。
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西園寺会長は2月にニューヨークの国連総会議場のイベントの中で行なわれた “Symphony of Peace Prayers”と“World Peace Flag Ceremony”について触れ、“これは世界中に潮流が広まったことにより、国連公式関連イベントとして取り上げられたものであります。一人では何も出来ないのです。大勢の同志の働きによるものと心より感謝申し上げます”と、国内外の祈りの同志一人一人に心からの感謝を伝えた。
その後、司会が、宗教連合(URI)アフリカ支部と他宗教平和構築運動インターフェイス・ビルディング・イニシアティブ(IPI)を代表して、この日の「各宗教・宗派の祈り」にも出演されるムセー・ハイル氏から、白光真宏会に平和メダルが授与されることが発表された。ステージに登壇したムセー・ハイル氏は、このメダルは平和のために素晴らしい働きをされた方々に贈られてきたもので、過去にも国連やユネスコ、そしてノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ・ケープタウン元大主教といった団体や個人に授与されたこと等を述べられた。そして西園寺会長が代表してメダルを受け取ると、会場からは拍手が湧いた。
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祈る人々を讃え合うようなぬくもりの中、次のプログラムへ。モノトーンの正装に身を包んだ白光メンバーが聖壇下の段に粛々と入場し、「呼吸法による人類即神也の印」を組む。“宇宙のサウンド”と呼ばれる呼吸音に、滑らかな印の動きが呼応してさまざまな型をなす。心地よい沈黙のひびきが野外会場を満たしてゆく。
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そしてメインセレモニーである「各宗教・宗派の祈り」が始まり、8組の平和の祈りが披露された。それぞれの宗教家のリードで仏教日蓮宗の祈り、イスラム教スーフィズムの祈り、ヒンズー教の祈り、神道の祈り、ユダヤ教の祈り、キリスト教の祈り、シーク教の祈り、白光真宏会の祈りが行なわれ、参加者は心を込めて祈った。

sopp13_9 sopp13_14SOPPでは宗教リーダーのお話もまた、シンフォニーを深めるパートの一つとなっている。たとえば、最初に登壇された宗教リーダーは「日蓮聖人は、宗教者が互の教義を学び合って、人類の叡智を深化させる、いわゆる宗教対話こそが世界平和の礎であると叫びつづけられました」と説かれ、他の宗教リーダーも「神の偉大なるマンションには多くの部屋があり、それぞれの部屋は一つの宗教や民族グループを表していると言えます」と説かれ、また別の宗教リーダーは「私たちは多くの信仰、伝統、文化を持っておりますが、私たちはすべて共通の黄金律の原理を持つ人類という家族であるという考えを私たちが理解し信奉するようお祈りいたします」と説かれる。宗教対立の歴史が今なお続く世界にあって、さまざまな宗教の言葉で次々に多様性と、その奥に流れる一体性が讃えられると、それは圧倒的な体験となる。
八者八様でありながら、深い部分でつながり合う祈りを、参加者は一心に祈りつづけた。 続いて、2名の来賓挨拶の後、ユダヤ教の祈りを先導してくださったリーダーが演奏を披露。
 
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続いてステージに、海外の若者たちが次々と現われた。彼ら6名はそれぞれのフィールドで世界平和につながる活動をしているが、ある時SOPPの存在を知り、ぜひ自分もSOPPを体験したいと思ったという。平和の同志への敬意と希望のこもったスピーチが披露されるたび、会場から感嘆の拍手が湧く。

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そして世界各国の国旗入場が始まった。総勢194名が凛とした音楽に合わせて人々の間を通過してゆく。目の前を行き過ぎるカラフルな国旗。参加者の心の中にも大調和した未来像が広がっていった。
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「その他のすべての地域」まで祈り上げると、鐘の音がひびき、しばしの間、祈りの余韻を浸透させるような黙想の時間が流れた。
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最後は、西園寺由佳会長代理による閉会のスピーチ。
そのスピーチが終わると、勇壮な音楽とともに国旗の群れが再びステージに登場した。そして美しい舞が披露され、次々とステージから参加者の間に入ってゆく。会場からは拍手が自ずと湧き上がる中、アースフラッグを掲げた旗手が会場から舞台へとゆっくりあがり、荘厳な舞を披露した。
アースフラッグの動きに合わせて会場の国旗がはためく。壮大な音楽がクライマックスを迎えると、すべての旗が一斉に天に向かって高々と掲揚された。
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そこにいる5000名と、世界各地で祈る人々が創り出した深い一体感に包まれて、第9回SOPPは幕を閉じたのだった。

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プログラム

  • オープニング
  • 開会の挨拶
  • 「呼吸法による人類即神也の印」の披露
  • 「各宗教・宗派の祈り」
    仏教 日蓮宗
    キリスト教
    イスラム教 スーフィズム
    ヒンズー教
    神道
    ユダヤ教
    キリスト教
    シーク教
    白光真宏会
  • ご来賓挨拶
  • ご来賓紹介
  • ユース紹介
  • 「世界各国の国旗」入場
  • 世界各国語による世界各国の平和の祈り
  • 「宇宙創造」の祈り
  • 閉会の挨拶
  • フィナーレ

過去のSOPP開催報告

行事案内

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