SOPP2020

2020年5月17日
「Symphony of Peace Prayers 世界平和交響曲 〜宗教・宗派を超えて、共に世界の平和を祈る」

5月17日(日)、第16回「Symphony of Peace Prayers 世界平和交響曲 〜宗教・宗派を超えて、共に世界の平和を祈る」(SOPP)が開催された。
平和を望む人々が、宗教・宗派、文化の違いを超えて、共に世界の平和を祈り合う――このSOPPは、例年、富士聖地に数千人の参加者を迎えて開催され、SOPP当日は、世界各地でも、多くの賛同者によって多様性を讃える祈りの会が開催されてきた。
今年は新型コロナウイルスの影響により、富士聖地はもとより各地においても、人が集まるイベントはすべて見合わせることになったが、その代わり、参加者はそれぞれの自宅等でSOPPの祈りを行なった。

祈りに参加する方法は、1.富士聖地からのライブ配信動画を視ながら祈るオンラインSOPPと、2.事前配布のSOPPブックレット(SOPP本編録画に沿ったプログラム冊子)を見ながら各自のペースで祈るオフラインSOPPの二種類があった。参加者はそれぞれのスタイルに合う方法を選び、行事に臨んだ。

プログラム名アーカイブの時間(目安)
オープニング18:21
開会挨拶 納谷智彦理事長30:10
開会挨拶 西園寺昌美会長34:06
各宗教・宗派の平和の祈り45:55
富士宣言プレゼンテーション01:18:48
ミュージックビデオメッセージ:ジェームズ・トワイマン氏01:28:10
世界各国語による世界各国の平和の祈り01:32:39
地球生命への感謝01:58:30
神聖復活の印02:03:14
閉会02:04:53

*アーカイブ(録画映像)の時間は目安です。
https://www.youtube.com/c/symphonyofpeaceprayers

 

〈開会挨拶〉
午前11時、SOPPが開始。オンライン配信の画面には、西園寺昌美会長ら11名の姿が映し出される。始めに西園寺由佳会長代理が、この日のオンラインSOPPに関するインフォメーションを伝え、続いて昌美会長が開会挨拶を述べた。
同時刻、インターネット環境のない参加者も、SOPPブックレットを開き、心を一つに行事に参加していた。

西園寺昌美会長は、画面の向こうの参加者に向かって、SOPPブックレットに掲載の会長挨拶をご一緒に朗読していただきたい、と呼びかけた。

「私たちは富士聖地に身を運ぶことが出来なくても、目を閉じて祈った瞬間、SOPPが時間・空間を超えて『今ここ』で行なわれていることを実感するのです。その時、祈りはあらゆる枠を超えて、人種・民族を超えて、世界に平和を発信してゆくのであります」——SOPPブックレットの会長挨拶より

朗読が終わると、改めて会長挨拶、理事長挨拶(これらは事前に録画されたもの)が流れた。

 

〈各宗教・宗派の平和の祈り〉
ここからは多様な祈りがスタート。
この行事のメインプログラムの一つである、各宗教の平和の祈りが始まった。キリスト教カトリック、ユダヤ教、イスラム教、神道、仏教、ヒンズー教、そして白光真宏会の7組の祈りが披露される。

今年は、各宗教者の皆様が富士聖地に集っていただくことは叶わなかったが、その代わり、ご自身が日々、祈りを捧げておられる場から、SOPPの祈りをリードしていただくこととなった。教会、祈りの部屋、モスク、神社、仏閣……さまざまな祈りの場に平和の祈りが響きわたり、次々に連鎖しながら各地を巡ってゆく。それら一つ一つの祈りを聞いて味わうだけでも特別な体験だが、全参加者も、その祈りを声に出して祈るというのがこのセレモニーの特徴だ。

 

〈富士宣言プレゼンテーション〉
続いては、富士宣言プレゼンテーションである。人類一人一人の意識変革と分野を超えた恊働を呼びかける富士宣言は、今年で発足5周年を迎えた。この日は、共同発起人の一人である西園寺裕夫氏から、富士宣言サポーターによるメッセージの一部が紹介された。その後、同じく共同発起人である西園寺昌美氏が富士宣言の意義を伝えた。

西園寺裕夫氏 西園寺昌美氏

「今回のパンデミックは、“人間同士が、争っている時代ではなく、お互いに協力して危機を乗り越えなければ、人間は存続できない”という天からのウォーニング、天啓であり、人間が進化をしていく上で、千載一遇のチャンスと受け取るべきであると思っています」(西園寺裕夫氏)

「新型コロナウイルスは、ある意味、全世界を一つにしてしまいました。全人類はこのウイルスにより、同じ苦しみや悲しみ、恐怖に打ちひしがれています。

しかし、ラズロ博士をはじめとする、あらゆるジャンルの皆様と手を結び、神聖復活の時代がいよいよ始まります」(西園寺昌美氏)

 

〈ミュージックビデオメッセージ〉
続いては、ミュージックビデオメッセージが流れた。世界中を回るミュージシャン、ジェームズ・トワイマン氏による楽曲「WARE SOKU KAMI NARI」である。トワイマン氏は、2016年のSOPPに参加した際、「我即神也」の宣言文に感銘を受け、メロディをつけたという。その歌が美しい映像とともに披露された。

ジェームズ・トワイマン氏

 

〈世界各国の平和の祈り〉
そして、世界各国語による世界各国の平和の祈りが始まった。
今年の祈りは大陸ごとに、その地域をイメージする音楽と映像が流れ、そのあとに各国語による「平和」という言葉と国旗が映し出された。193ヵ国とその他のすべての地域を祈ったあとには、「May Peace Prevail on Earth」と3回唱え、世界中の人々とつながっている意識のままに、地球世界感謝行のプログラムへと進んだ。

 


〈地球生命への感謝〉

世界中を旅するように、世界各国の平和を祈ったあとは、この大地に住まう生きとし生けるものに、私たちを取り巻く事象に、この偉大なる地球そのものに……感謝と祈りを捧げる。

 

 

〈神聖復活の印〉
そして、人類一人一人の神聖に向け、深い呼吸で語りかけるように、神聖復活の印を一回組んだ。

 

〈閉会〉
行事も最後のプログラムとなり、西園寺昌美会長が参加者一人一人に感謝を述べた。
私はこの富士聖地から、皆様はご自宅等から、それぞれの場でSOPPに出席いたしました。すべてを終えた今、私の涙は止めどなく流れてまいります。ここに至るまでの流れを作り、受け継いでくれましたのは、代々の理事長、理事、オールスタッフです。そして会員さんお一人お一人のご存在があったからこそ、このように素晴らしいSOPPを世界中に発信することが出来ました」

その後、2018年のSOPPにゲスト出演してくださったアーティスト、ニメッシュ(ニモ)・パテル氏からのビデオメッセージと最新ミュージックビデオ「PRAYER(祈り)」が流れた。この曲は、「SOPPに集う人々と同じスピリットで作られた曲」と由佳会長代理が紹介。そこに映し出される人々の姿は、あたかも、このSOPPに合わせて各地で祈りを捧げる一人一人のようであった。

 

深い余韻の中、由佳会長代理が、今回SOPPに出演してくださった方々をはじめ、平和を祈る方々に感謝を述べた。
「インターネットでつながってくださった大勢の皆様、インターネットにはつながっていなくても心を合わせ、時を合わせてお祈りくださった世界中の皆様、そしてSOPPをご存じなくても、世界の平和を、愛を生きている多くの仲間の方々に感謝を申し上げて、第16回のSOPPを終えたいと思います」

こうしてSOPPは、数えきれないほどの方に支えられて、一人一人が祈る場から世界に発信されたのである。(了)