SOPP2011

 

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2011年5月22日(日)、「SymphonyofPeacePlayers〜世界平和交響曲宗教・宗派を超えて共に世界の平和を祈る(以下、SOPP)」が開催された。
SOPPの特徴は、サブタイトルに謳われているように“宗教・宗派の壁を超えて、皆で平和の祈りを行なう”という点にある。これは、各宗教代表者の唱える祈りに聴衆が耳を澄ませるというだけではなく、その場にいる一人一人が、まるで「祈りの交響楽団員」であるかのように、各宗教代表者の指揮のもと、それぞれの宗教の平和の祈りを斉唱するのである。そこにいるすべての人が、全体の流れの一部となって、美しいひびきに包まれることで、真の平等、真の希望を体感できる。SOPPは、ワンネス(一体感)を体験できる場である。
日本の小さな富士聖地から始まったSOPPは、本年で7回目を迎え、今では世界中のさまざまな地でSOPPやグローバルリンク(SOPPに合わせた祈りの会)が開催されるようになった。そして、今年も5月22日に合わせて実に43ヵ国で、祈りのシンフォニーが奏でられたという。
特に今年のSOPPが開催されたのは3月11日の東日本大震災のおよそ2ヵ月後であり、日本の動向を世界各国が見守っていた時期である。その状況を鑑みて、今年は海外ゲストのご招待を取りやめ、規模も縮小するかと思われていたが、全国各地、被災地からも多くの方が「こんな時だからこそ、祈りたい」と続々集結してくださった。このようにして、今年も力強い祈りが富士聖地と世界中を次々に繋いで、遍く発信されることとなったのだった。



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祈りのシンフォニー

午前10時。悠然とはためく万国旗に囲まれた野外会場に5500人の来場者を迎え、いよいよ行事が開始。
オープニングの音楽が鳴りひびくと、最初に壇上に登場したのは納谷智彦理事長である。本行事の開催主旨を述べる理事長に続いて、本会会長である西園寺昌美会長のスピーチに。今こそ祈りが必要である、というメッセージと、一人一人の存在意義が述べられていった。
その後、モノトーンの正装に身を包んだ白光メンバー70余名が粛々と登場し、「呼吸法による人類即神也の印」を披露。


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そしてメインセレモニーである「各宗教・宗派の祈り」が始まった。
今年は仏教修験道、ヒンズー教、神道、ユダヤ教、キリスト教東方正教会、イスラム教スーフィズム、白光真宏会の代表者が、それぞれの歴史、背景を纏うような美しい正装姿で胸に響くスピーチをされ、平和の祈りを先導してくださった。
法螺貝の風趣さ溢れる音色で仏教修験道の祈りが始まった。仏教の代表者が唱えるのは、この日のために創ってくださった修験道「平和の祈りのメッセージ」である。続いて、ヒンズー教の偉大なる主への感謝に満ちた祈り。神道の滔々と豊潤に流れる大河のような祝詞奏上。ユダヤ教の救世主に捧げる敬虔な祈り。キリスト教東方正教会の美しい旋律を伴った平和の祈祷。イスラム教スーフィズムの未来に向けての宣誓のような希望の祈り。最後は、白光真宏会の「SOPPに於ける白光真宏会の祈り」。



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来場者は、次々に繰り広げられる祈りが紡いでゆく平和の律動を感じながら、心を込めて祈り言葉を唱和した。また、代表者が語られるスピーチも、それぞれの歴史を感じさせながらも「今、この時」に強く響くメッセージばかりで、来場者は、震災の余波の中で平和な未来をしっかりと見て祈る使命感を感じながら、未来のビジョンに向けて、祈りのエネルギーを注ぎ込んだ。
エネルギーの密な交流の後には、深く静かな余韻が訪れる。その心地よいひびきの中、来賓挨拶となった。
スピーチでは未来への希望に満ちたメッセージと、これから日本を中心に構築されるであろう高い精神性に基づいた社会システムの展望が披露された。


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そして世界各国の国旗行進が始まった。総勢193名の隊列が、勇壮な音楽に合わせて人々の間を通過していった。そこには差別も隔たりもなく、すべての国が同じ速度、同じ姿勢で舞台を目指してゆく。来場者は感動の表情で、そして元気いっぱいに野外を走り回っていた子どもたちはつぶらな瞳でカラフルな国旗の流れを見守っている。

 

 

そして世界各国語による世界各国の平和の祈りが始まった。舞台の中心で一国、また一国と国旗が誇らしく掲げられる中、参加者はテキストを見ながら各国の言語を自在に唱え、一心に祈りを捧げていった。
こうしてすべての国の祈りが終わり、黙想の後、シンフォニックな音楽が聞こえ始めた。
「宇宙創造の祈り」である。里香副会長の朗読に続き、全員で宇宙の胎動を感じながら、そして自然が耳を澄ませて聞いていると信じながら、詩のような祈り言葉を唱えた。



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そして由佳会長代理の閉会のスピーチの後、音楽が鳴りひびき、再び国旗が参加者の間に入場。舞台上にアースフラッグを掲げた旗手が立った。そのアースフラッグに呼応するように、会場の国旗がゆらめき、音楽のクライマックスとともに天に向かって高く掲揚された。会場を惜しみない拍手が包み込む。こうして第7回SOPPは大成功を遂げた。

 

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プログラム

  • オープニング
  • 開会の挨拶
  • 「呼吸法による人類即神也の印」の披露
  • 「各宗教・宗派の祈り」
    仏教 修験道
    ヒンズー教
    神道
    ユダヤ教
    キリスト教
    東方正教会
    イスラム教 スーフィズム
    白光真宏会
  • ご来賓挨拶
  • ご来賓紹介
  • 「世界各国の国旗」入場
  • 世界各国語による
  • 世界各国の平和の祈り
  • 「宇宙創造」の祈り
  • 閉会の挨拶
  • フィナーレ


過去のSOPP開催報告