SOPP2012

 

2012年5月20日(日)、「SymphonyofPeacePrayers〜世界平和交響曲宗教・宗派を超えて、共に世界の平和を祈る(以下、SOPP)」が開催された。

世界中のさまざまな宗教の根底に流れる平和の祈り。祈りの力を信じる人々により、各宗教の祈りは長い歴史を経て、大切に伝承されてきた。時には海を渡り、時には発祥の地で守られながら。信じる人の心から心へと引き継がれ、平和の祈りは途絶えることなく、地球上を照らしつづけてきた。
もし、心に平和の祈りを灯した人々が集結して、それぞれの祈りを唱えあい、存在を尊びあったなら、世界平和実現に向けての大きな推進力となるのではないか___そのような趣旨のもと、2005年に富士聖地で始まったセレモニーがSOPPである。毎年、SOPPに賛同してくださる方は増えつづけ、今年で8回目を迎えた。そしてSOPPは海を渡り、世界中のさまざまな地でSOPPやグローバルリンク(SOPPに合わせた祈りの会)が開催されるまでになった。今年も5月20日に合わせて50ヵ国以上で、祈りのシンフォニーが奏でられたという。
* 海外より届いた写真のいくつかをPDFファイルでご紹介します。約5M

午前10時。富士聖地の上空には真っ青な空が広がっている。この日は富士山も見事な雄姿を現わし、白雪を冠った山頂と蒼みを増す山麓の気高さは目を見張るほど。
富士の蒼色が溶け出したような大空をバックに194の国旗が翻るフィールド。ここが今回の祈りの舞台となる野外会場である。

 

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薫風のそよぐ中、野外会場に開会を告げる音楽が鳴りひびき、セレモニーが幕を開けた。周りの人と会話を楽しんでいたり、聖地を散策していた参加者も、会場に座して一斉にステージを見る。
まず登場したのは納谷智彦理事長である。ご挨拶の中で行事の趣旨を説明した後、西園寺昌美会長のスピーチに移った。

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西園寺会長は、行事を支えてくださる方々に感謝を述べた後、この日の「各宗教・宗派の祈り」においてキリスト教の平和の祈りを披露してくださる「ユナイテッド・レリジョンズ・イニシアティブ(URI)」の専務理事、キャノン・チャールズ・P・ギブス氏から、白光真宏会に対して感謝状が贈られたことを参加者に報告した。会場が湧く中、ギブス氏がステージに登壇。西園寺会長に直接、感謝状を授与した。


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その華やいだ空気が、次のプログラムでは清澄なひびきに変わってゆく。モノトーンの正装に身を包んだ70余名の白光真宏会のメンバーが「呼吸法による人類即神也の印」を組むと、会場は荘厳な雰囲気に包まれた。

 

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そしてメインセレモニーである「各宗教・宗派の祈り」が始まり、8組の平和の祈りが披露された。
仏教真言密教の祈り、キリスト教の祈り、イスラム教スーフィズムの祈り、ユダヤ教の祈り、神道の祈り、ヒンズー教の祈り、ジャイナ教の祈り、そして白光真宏会の祈り。
それぞれの宗教代表者は、祈りの前にその宗教の謂れや歴史をスピーチしてくださった。法衣や袴、それぞれの装束をまとった宗教家の方々が歴史を繙かれると、その背景に壮大な歴史の映像が現われるかのよう。そこから浮かび上がってくるのは、いずれの宗教も有史以来、世界平和を願い、祈りつづけてきたという事実である。それぞれの平和の祈りの美しさを感じ、特色溢れる尊さを感じながら、参加者は一心に祈りつづけた。


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「各宗教・宗派の祈り」が終わり、大きな拍手の中、宗教者が一旦ステージから退場した後、突如司会が空を見るよう参加者に呼びかけた。上空をあおぐ参加者から、次々と歓声が零れる。そこに見えていたのは、太陽の周りに浮かび上がる神秘的な日輪だった。それは神々からの祝福のようで、会場にも華やいだ空気が広がった。

 

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続いて来賓挨拶となった。
ここでは、SOPPの趣旨に賛同してくださった2名の方が、世界平和のビジョンを聞かせてくださった。そしてそれは、有意の人々の祈りによって可能になるということを。共鳴の輪が広がり、会場の一体感はますます深まってゆく。

 

続いて海外から来日した5名の若者たちがステージに上がった。彼らはSOPPの素晴らしさに感銘を受け、SOPPを自国で広めようという志を持って参加した平和のメッセンジャーである。その真摯なスピーチに、会場からも感動とエールの拍手が湧く。西園寺会長も再び登壇し、彼らを激励した。

 

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そしてご来賓紹介が行なわれ、ややあって、世界各国の国旗行進が始まった。総勢194名が勇壮な音楽に合わせて人々の間を通過してゆく。目の前を厳かに行き過ぎる国旗を見ながら、人々の心の中にも大調和した未来像が広がってゆく。


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世界各国語による世界各国の平和の祈りがスタート。舞台の中心で国旗が誇らしく掲げられる中、参加者はテキストを見ながら各国の言語を唱え、心を込めて祈りを捧げていった。
こうしてすべての国の祈りが終わると、しばしの間、祈りの余韻を浸透させるような黙想の時が流れた。その後、シンフォニックで美しい音楽が会場を包み込み、「宇宙創造の祈り」を行なった。


西園寺由佳会長代理による閉会のスピーチの後、勇壮な音楽とともに国旗の群れが再びステージに登場した。そして次々とステージを飛び出して参加者の間に入ってゆく。思わず会場から手拍子が湧く中、ステージ上でゆったりと舞を披露する国旗が階段を降りると、最後にステージの奥からアースフラッグを掲げた旗手が現われた。
そのアースフラッグの動きに呼応するように会場の国旗がはためく。壮大な音楽がグーッと凝縮するように高まり、ついにクライマックスを迎えると、すべての旗が一斉に天に向かって高々と掲揚された。会場を包み込む盛大な拍手。こうして第8回SOPPは大成功を遂げた。



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プログラム

  • オープニング
  • 開会の挨拶
  • 「呼吸法による人類即神也の印」の披露
  • 「各宗教・宗派の祈り」
    仏教 真言密教
    キリスト教
    イスラム教 スーフィズム
    ユダヤ教
    神道
    ヒンズー教
    ジャイナ教
    白光真宏会
  • ご来賓挨拶
  • ユース紹介
  • ご来賓紹介
  • 「世界各国の国旗」入場
  • 世界各国語による世界各国の平和の祈り
  • 「宇宙創造」の祈り
  • 閉会の挨拶
  • フィナーレ

 
過去のSOPP開催報告