SOPP2007
2007年5月20日(日)、第3回「Symphony of Peace Prayers(SOPP)〜世界平和交響曲」が、晴れやかに開催された。
一昨年、昨年と同様、この行事のテーマは「宗教・宗派を超えて共に世界の平和を祈る」である。これは「平和」というシンプルで根源的な課題のもと、宗教・宗派、人種、民族、主義・主張……そのすべてを包括し「平和の祈り」を発信するというものである。
それはまた、テレビやラジオから、毎日のように流される悲しいニュースをただ見て悲観する、そんな受け身の立場にとどまることなく、今ここから「平和の祈り」を発信し、人々の心の中の「平和への希望」を呼び覚まそうという意志の表明であり、世界の諸問題に対する私たちなりの答えでもある。
綾をなす美しき祈りのシンフォニー
午前10時。万国旗のはためく野外会場に、1万2千人以上の来場者を迎え、いよいよ行事が開始した。 オープニングは、田中敞理事長と西園寺由佳副会長の開会挨拶。理事長は本行事の開催主旨を、副会長はこの日世界各地で実に100万人以上の有志が、アーヴィン・ラズロ博士の呼びかけに応えてグローバル・ピース・メディテーションを行なっていることを発表し、会場は驚きと高揚に包まれた。
次に、白光真宏会のメンバーが粛々と登場し「呼吸法による人類即神也の印」を披露。宇宙のサウンドとも呼ばれる神聖なひびきをもつ呼吸のリズムが会場を包んでいった。
そして「各宗教・宗派の祈り」が始まった。今年は仏教、キリスト教、イスラーム教、ユダヤ教、神道、チベット仏教、シーク教の各代表者が美しい正装姿で、平和の祈りを先導してくださった。参加者は、次々に繰り広げられる祈りの奥に「平和の旋律」を感じながら、心を込めて祈り言葉を唱和した。(なおヒンズー教は、代表者が都合により日本に来られなくなったため、急遽現地で祈りに参加してくださった)
次に海外のスピリチュアルリーダーによる「この地球のために、共に働きましょう」という気高く力強いスピーチがあり、その感動のままに、「グローバルの祈り」が行なわれた。これは、地球世界の諸問題に対して祈りを捧げるというもので、この日は“対立なき世界のための祈り”と“人類と自然との調和のための祈り”を行なった。
これまで人類の為してきた、さまざまな行為によって傷ついた地球……参加者は、この祈りが地球の隅々にまで届くようにと、“人類の1人として”真摯に祈り言葉を唱えた。
休憩をはさんで、国旗行進が始まった。整然としながらもダイナミックな193本の国旗の流れは、見る人の目を引きつける迫力がある。
次に「RTD(ラウンド・テーブル・デイスカッション)」の総括発表が行なわれた。「RTD」とは、世界各地の宗教家、科学者、スピリチュアルリーダー、平和活動家、そして若者など40余名に事前に集まっていただき、「祈りのパワー」をテーマに話し合われた会議のことで、その中で発表された「21世紀のための平和の祈り」は、まさに各分野の叡智の結集とも呼べる美しい祈りであり、平和のあるべき姿を指し示すものであった。
そして、世界各国語による世界各国の平和の祈りに移った。1国1国、国旗が誇らしく掲げられる中、参加者はそれぞれの国の言語で、一心に祈りを捧げていった。各国の言語の奥に固有のルーツ、源泉のひびきを感じながら……。
その後、各地の有志とともに祈る「グローバル・ピース・メディテーション」が行なわれた。1万2千人の醸し出す、不思議な静寂。これまでの能動的な祈りから一変、静かな瞑想を捧げることで、祈りには確かに力があるということをしみじみ体感することが出来た。
最後に西園寺昌美会長より、尊い祈りを捧げることで本行事の意義を深め、高め上げてくださった参加者への御礼のスピーチがあり、これですべてが終わったと 思った瞬間、音楽が鳴りひびき、再び参加者の間に国旗が入場、天に向かって高く掲揚された。そして会場にこだまする盛大な拍手—–SOPPは大成功 を遂げた。
プログラム
第1部
- オープニング
- 開会の挨拶
- 「呼吸法による人類即神也の印」の披露
- 各宗教・宗派の祈り
仏教(天台宗)
キリスト教(カトリック)
キリスト教(プロテスタント)
イスラーム教
ユダヤ教
神道
チベット仏教
シーク教 - スピーチ
- グローバルの祈り
第2部
- 「世界各国の国旗」入場
- 来賓者紹介
- メッセージ紹介
- ラウンド・テーブル・ディスカッションの紹介
- 世界各国語による世界各国の平和の祈り
- グローバルピース・メディテーション
- 閉会の挨拶
- フィナーレ
- 閉会